事故から19日

B歯科へ。

歯科そのものの様子見のために歯科検診+αという名目で訪れる。

レントンゲンを取り右の前歯は抜歯しない方針となる。一方で右の前歯の両隣の歯、および左の前歯の横の歯が痛むことを伝えると、左の前歯の変色を指摘される。歯髄が死んでいる(歯髄壊死)可能性があるから神経を抜かないといけないかもしれない、と言われ大変大きなショックを受ける。当初は右の前歯一本を失って命が助かったという気持ちで耐えていたが別の歯にも影響があることを知りかなりショックだった。

あまりにショックだったので歯の外傷についてかなり調べることとなった。どうやら歯の神経というのはかなり繊細でわりと死にやすいらしい。虫歯をこじらせて神経を抜いたという人のことはよく聞いたが外傷でというのは聞いたことがなかったので驚いた。歯が痛いのは歯根膜炎だとか歯髄炎だとかそういうところらしく、根幹治療を覚悟する必要があるということがわかった。また、歯垢除去の処置をしてもらうことで歯の痛みがぶり返してしまった。

この日からかなり精神的に落ち込む。多くの不安が重なる中に想定外の大きなダメージが重なったことが原因とおもわれる。食欲がなくなり睡眠も浅くなってきた。

一方で出続けていた鼻下の滲出液はほぼ止まった。形成外科での治療に進展があるかもしれないと少しだけ期待した。

ただ、来週からお盆休みということで治療が止まってしまうのでものすごく不安だった。実際、この日からお盆開けの17日の診療までの間の落ち込みは非常に激しかった。

追記

大病を患った方の闘病記を読みながら自分も客観的に状況を把握してみようと思いたち治療用のノートの作成を始めた。あれも不安、これも不安、とうろたえるのではなくて何が解決して何が解決してないのかということを整理するためにもよいだろうという判断。

事故から11日

形成外科にてようやく抜糸。

鼻下の縫合から11日、唇裏の縫合からは8日経過。

ネットや本で調べた限りでは抜糸は縫合後4-7日で行うとなっていたので自身の怪我はかなり後遺症の残る怪我なのではないかと不安だった。

相変わらず滲出液は出続けており、このまま怪我の部分は治らないのではないかという不安があった。毎日医療情報を眺めては不安になっていた。

事故から6-10日

記録がないので曖昧ではあるが、歯の治療法についてかなり調べていた記憶がある。形成外科には頻繁に通っていて、その帰りに本屋で医学関連の本を読んでいた。主に創傷治療の本と口腔外科の本で、自分の現状を知るために熱心に読んた。当然ブリッジについても調べた。歯科Aに抜歯は後回しにして次回もう一回治療方針について話し合いたいというようなことを申し出るが拒否されたためセカンドオピニオンへ。信用できそうな歯科を探すこととなる。

 

事故から5日

月曜日に予約した歯科Aへ。とてつもなく暑い日の朝で、ひいひい言いながら向かった。

歯科Aにて。

おそらく歯科助手と思われる女性から現状を訊かれる。事故について話す。レントゲンを撮る。医師がやってくる。ブリッジにしましょうと言われる。とりあえずの応急処置として謎の白い塊で歯が作られる。次回1週間後に抜歯を行うと告げられる。

ようやく歯科にかかれて安心したが、抜歯という現実にショックを受けつつブリッジというのが何かわからず調べる。

おそらくこのくらいから交通事故についていろいろと調べるようになったのだが、世の中に潜む危険の多さに恐ろしくなってきた。もし自転車ではなくバイクだったら、顔からではなくて頭から落ちていたら、と想像すると非常にこわかった。

事故から3-4日後

記録がないのではっきりとは記憶していないが、傷はじんじんと痛かったとおもう。このとき既にいろいろな不安があるにはあったが意外と睡眠も食事も取れていた。長丁場になるとは思っていなかったのかもしれない。